Instagramの投稿やストーリーズの上に「〇〇とのタイアップ投稿」と出ていたら、投稿した人とそのブランドの間に商業的な関係があり、投稿によって何らかの報酬を受けているという意味です。Instagramのヘルプセンターがそう説明しています。報酬はお金とは限らず、無料で提供された商品や貸し出された商品、アフィリエイトリンクの成果報酬も入ります。ブランド名のない「タイアップ投稿」だけの表示は、ブランドの承認待ちか、ブランドのタグ付けがいらないアフィリエイトリンク付きの投稿です。ブランドがその投稿を広告として配信すると、配信される側にはほかの広告と同じ「広告」ラベルが付きます。
タイアップ投稿ラベルはよく使われていて、付けた投稿の反応は下がります。VirevのPR投稿の調査では、PR投稿175,104件のうち111,801件、64%にInstagramのタイアップ投稿ラベルが付いていました。ラベルだけの投稿のいいね+コメントは、同じクリエイターの普段の投稿の0.67倍でした。数字はこの記事の後半にあります。
ビジネスからお金やその他の価値を受け取り、そのビジネスを取り上げた投稿や、その影響を受けた投稿を出すときは、タイアップ投稿ラベルを使います。Metaは、無料で提供された商品、貸し出された商品、報酬が出るアフィリエイトリンクもこれに含めています。ブランドコンテンツツールを使えるか確かめ、必要に応じて投稿の中にもはっきりした表記を入れてください。ブランド名を出すタイアップでは、相手のブランドからタグ付けの許可をもらいます。アフィリエイトリンクの投稿は、ビジネスパートナーをタグ付けせずにラベルを使えます。Instagramのラベルだけでは、広告表示の義務を満たせないことがあります。
この記事は、Metaのルールと米連邦取引委員会(FTC)のガイドラインを扱います。FTCのガイドラインは、米国の消費者に影響が出ると予想できる場合、米国外で出した投稿にも当てはまることがあります。ほかの国のルールもかかる場合があります。日本の消費者に向けた投稿には、景品表示法のステマ規制がかかります。日本での表記の決め方はステマ規制とPR表記の付け方にまとめています。以下の手順は運用のためのチェックリストで、法律上の助言ではありません。
その投稿にラベルが必要か判断する
まず、投稿の裏にある関係を確かめます。ラベルの「タイアップ」はお金の支払いだけを指すわけではありません。Metaのブランドコンテンツの例は、次のように答えています。
| 投稿のきっかけ | Metaのラベルの指示 |
|---|---|
| ビジネスから報酬を受けて、そのビジネスを取り上げる、または言及する | ラベルを使う |
| ブランドから無料で提供された、または貸し出された商品を取り上げる | ラベルを使う |
| 成果報酬が出るアフィリエイトの商品リンクを載せる | ラベルを使う(ビジネスパートナーのタグ付けは不要) |
| ほかのビジネスパートナーなしで、自分の商品を宣伝する | このタイアップ投稿ラベルは使わない(ほかの表示義務は残ることがある) |
Metaは、アフィリエイトリンクの投稿にビジネスパートナーのタグなしでラベルを付けることをはっきり認めています。アフィリエイトだけの投稿なら、ブランドのタグ付けの承認を待つ必要はありません。成果報酬を受けていることの表記は残してください。同じ投稿が別のタイアップ契約も兼ねているなら、その契約のタグ付けのルールに従います。
ブランドと関係なく自分で買った商品は、話が別です。FTCのインフルエンサー向けガイドは、その商品をすすめるときに「関係がない」とわざわざ書く必要はないとしています。
お金以外のつながりも確かめてください。FTCは、雇用関係、家族、個人的な関係も表示が必要な関係に含めています。Instagramがブランドコンテンツをどう定義しているかだけでは、法律上の表示の問題はすべて解決しません。
たとえば、ブランドが投稿を頼まずに無料で商品を送ってきた場合も、表示の義務がなくなるとは限りません。FTCは、その後で商品に触れるなら関係を表示するよう求めています。Metaも、ギフトを取り上げた投稿をラベルが必要な投稿に入れています。
引き受ける前に利用資格を確かめる
Metaの利用要件には、本物で実績のあるアカウントであること、正しい情報を載せていること、コミュニティ規定を守っていることなどが入っています。十分なフォロワーがいることも挙げていますが、何人という決まった数は書いていません。ネットで見かけたフォロワー数の基準をもとに、ラベルが使えると約束しないでください。
アカウント自体はMetaの設定の説明で確かめます。2026年9月27日に確認したInstagramアプリの手順は次のとおりです。画面の項目名は、2026年10月18日時点の日本語版ヘルプセンターの表記です。
- 自分のプロフィールを開き、右上のメニューをタップします。
- 「ビジネスツールと管理」または「クリエイターツールとコントロール」を開きます。
- 「ブランドコンテンツ」を選び、「ブランドコンテンツツールを設定」をタップします。
- 利用資格があると表示されたら、「有効にする」をタップします。
Metaによると、利用資格がないアカウントは審査をリクエストできます。ツールが使えないなら、予定しているPR投稿の日までに解決してください。私たちは、使えるようになるまで投稿を待つことをおすすめします。キャプションにPRと書いても、ブランドコンテンツにMetaのツールを使うという要件はなくなりません。
同時に、商品のカテゴリも確かめます。Metaのブランドコンテンツポリシーは、タバコや電子タバコなど一部の商品の宣伝を禁止しています。お酒など、制限付きのカテゴリもあります。事前にMetaの許可が必要な業種もあります。ラベルを付けても、禁止されている宣伝が認められるわけではありません。
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Instagramのクリエイターを検索タイアップ投稿ラベルの付け方とブランドのタグ付け
ブランドのタグ付けが必要なタイアップの場合、フィード投稿の手順は次のとおりです。Instagramヘルプセンターの説明を2026年9月27日に読んだもので、私たちが実際のアカウントで試した手順ではありません。この機能はスマートフォンのアプリでだけ使えます。
- 写真や動画を選び、キャプションなどを入れて「次へ」をタップします。
- 「その他のオプション」をタップします。
- 「広告と収益化」の下にある「パートナーシップのラベルと広告」を選びます。
- 「タイアップ投稿ラベルを追加」をオンにします。
- 「ブランドを手動で追加」などからブランドを選び、「完了」をタップします。
その前に、ブランドの正しいアカウントと、タグ付けしてよいという許可を確かめてください。Metaは、ブランド側がInstagramのプロアカウントを持っていることを求めています。ポリシーでは、相手の事前の許可も必要です。
初めてタグ付けすると、ブランドにリクエストが届きます。Metaによると、承認されるまでは、ブランド名のないタイアップ投稿ラベルが表示されます。承認されるとブランド名が付きます。ブランドがリクエストを却下すると、Instagramがラベルを外します。リクエストを送っただけで承認されたと考えず、公開後の投稿とブランドの返事を確かめてください。
同じ画面には、ブランドがその投稿を広告として配信できるようにする「ブランドパートナーによる宣伝を許可」という設定もあります。これはラベルとは別の許可として扱ってください。オンにする前に、広告として使うかどうかをブランドと決めておきます。広告配信も契約に入るなら、制作の前にInstagramのパートナーシップ広告を計画する方法(英語)を読んでください。
ブランドから共同投稿(コラボ投稿)も頼まれているなら、投稿の設定を選ぶ前に共同投稿とタイアップ投稿の許可の違い(英語)を確かめてください。
おすすめする場所に表記を入れる
米国の消費者に届く投稿について、FTCのガイドは、プラットフォームの機能と自分で書くはっきりした表記の両方を使うよう勧めています。Laterの表記ガイドも、実務として同じことを勧めています。Laterの記事は古いので、表記の考え方の参考にし、アプリの操作はMetaの最新の説明に従ってください。
実際の関係をそのまま書く言葉を選びます。次の書き方は例として作ったもので、法律上問題がないと保証するものではありません。
| 関係 | 書き方の例 |
|---|---|
| お金を受け取っておすすめする | 「広告。このブランドから報酬を受けて、このバッグを紹介しています。」 |
| 商品の無料提供で、お金は受け取っていない | 「このバッグはブランドから無料で提供していただきました。」 |
| 成果報酬が出るリンク | 「このリンクから購入されると、私に報酬が入ります。」 |
表記には実際のブランド名を入れます。投稿と同じ言語で書きます。ブランドのタグや、意味のあいまいなコラボのハッシュタグから、読者に関係を推測させないでください。
表記を置く場所は、投稿の形式で変わります。
- フィード投稿では、キャプションを開かなくても見える位置に、おすすめの文章と一緒に表記を書きます。
- 画像のストーリーズでは、読める大きさの表記を画像の上に重ね、読み終えるだけの表示時間をとります。
- 動画やリールでは、動画の中に表記を入れます。FTCは、音声と画面の両方に入れたほうが視聴者が気づきやすいとしています。
- ライブ配信では、途中から見始めた人のために、ときどき表記をくり返します。
これらは、表記に気づいて理解してもらうためのFTCの勧めです。Metaのラベルの要件の代わりにはなりません。表記をしても、体験していないことを書いたり、根拠のない効果をうたったりしてよいことにはなりません。
ラベルを付けた投稿の反応(Virevのデータ)
Virevのクローラーは、クリエイター391,731人の公開Instagram投稿2,020万件を読み込みました。投稿日は2025年8月18日から2026年9月27日です。PR投稿のいいね+コメント(エンゲージメント)を、同じクリエイターの普段の投稿の中央値で割りました。リールの再生数は、そのクリエイターの普段のリールと比べています。1.00倍なら、普段の投稿と同じだけ反応があったという意味です。調べ方の詳細はPR投稿の調査にあります。
| 表示の方法 | 投稿数 | いいね+コメント | リールの再生数 |
|---|---|---|---|
| タイアップ投稿ラベルのみ | 73,414 | 0.67倍 | 0.90倍 |
| ラベル+#ad | 38,387 | 0.61倍 | 0.81倍 |
| #adなどの広告タグのみ(ラベルなし) | 57,669 | 0.73倍 | 0.80倍 |
| 「提供」の表記のみ(広告タグなし) | 30,466 | 0.94倍 | 0.86倍 |
どの数字も、同じクリエイターの普段の投稿やリールと比べた投稿の中央値です。出典はsponsored-post-engagement-2026.csv(Virev、2026年10月)です。
表から読み取れることは次のとおりです。
- ラベルを付けたリールも見られています。ラベルだけのリールの再生数は普段の0.90倍で、いいね+コメントより下がり方が小さくなりました。
- ラベルだけの投稿は、ラベルと#adの両方を付けた投稿より下がり方が小さくなりました。両方の表示を求める案件は、台本が決まっていて、ブランドの指示が多いことがよくあります。
- 反応が下がる理由は、ラベルだけではありません。無料で商品をもらったクリエイターは、気に入ったときだけ投稿することが多い一方で、お金を受け取る投稿には指示書と締め切りがあります。これは観察の調査なので、ラベル付きの投稿がどれだけ反応を集めたかはわかりますが、なぜそうなったかはわかりません。
- 共同投稿にすると、差の一部が縮まります。ブランドを共同投稿者にしたPR投稿は0.79倍で、クリエイターが1人で出したPR投稿は0.64倍でした。
小さなクリエイターは、ラベルをほとんど使っていません。クリエイター227,611人を調べた記事では、フォロワー1,000〜2,000人のクリエイターのうち、6か月の間にラベル付きの投稿をした人は1.2%でした。フォロワー1万〜2万人では5.5%、100万人以上では14.8%に上がります。
ラベルを外しても解決にはなりません。Metaはブランドコンテンツにラベルを求めていて、FTCはそのうえではっきりした表記を求めています。反応が下がる前提で、料金と指示書を決めてください。
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Instagramのクリエイターを検索投稿前のチェックリスト
PR投稿のたびに、このチェックリストを使ってください。同じブランドとの継続案件の2回目以降の投稿も対象です。
- クリエイターが受け取ったもの、または受け取る予定の報酬を記録します。
- アカウントがブランドコンテンツツールを使えるか、商品のカテゴリにポリシー上の制限がないかを確かめます。
- ブランド名を出すタイアップでは、相手のアカウント、タグ付けの許可、承認の状況を確かめます。
- アフィリエイトだけの投稿は、ブランドのタグなしでラベルを付けられます。
- この投稿にタイアップ投稿ラベルを付けます。
- おすすめの文章と同じ言語で、関係をはっきり書いた表記を入れます。
- 公開後の実際の大きさで表記を読み、キャプションを開かなくても、音を出さなくてもわかるかを確かめます。
- クリエイターと広告主が根拠を示せる内容だけを書いているかを確かめます。
- 広告として配信する許可は、ラベルとは別に確認します。
- 公開した投稿のリンクと、見えている表記の記録をキャンペーンの資料に残します。Instagramダウンローダーを使うと、公開投稿のリンクから投稿のファイル、キャプション、日付を保存できます。
次の投稿では、まず何を受け取るのかを書き出してください。ブランド名を出すタイアップなら、タグ付けする正しいアカウントをブランドに確認してもらいます。アフィリエイトだけの投稿なら、ビジネスパートナーのタグを投稿の条件にせず、ラベルと成果報酬の表記を準備します。
この記事の英語版もあります。
この記事の元になったデータ
- インスタの案件はフォロワー何人から?1万人で13人に1人(22.7万人を調査・2026年) Instagramクリエイター227,611人の直近6か月を調べました。PR投稿をした人は、フォロワー1,000〜2,000人で2.1%、1万〜2万人で7.5%、100万人以上でも21.7%。1万人の壁、提供とクーポン、ジャンル別、小さなアカウントの実例とCSV付き。
- インスタのハッシュタグは効く?日本語の投稿31万件で検証、5個上限と#PRの実態(2026年) ハッシュタグを付けた投稿は、同じ人のタグなし投稿と比べてInstagramで1.05倍、TikTokで1.09倍の反応でした。5個の上限で6個以上のタグは33%から4%に減り、減らした人の反応は下がっていません。#おすすめにのりたい は効果なし。日本語クリエイター5,954人のデータとCSV付き。
出典
- Instagramの投稿に「...とのタイアップ投稿」と表示されている場合の意味
- タイアップ投稿ラベルについて
- Why Creators Should Disclose Sponsored Instagram Posts (+ How)
- Disclosures 101 for Social Media Influencers
- InstagramとFacebookのパートナーシップ広告とブランドコンテンツの利用要件
- タイアップ投稿ラベルを使用してInstagramでオーガニックブランドコンテンツをタグ付けする方法
- どのようなコンテンツがブランドコンテンツとみなされますか。
- ブランドコンテンツポリシー
- Instagramでブランドコンテンツの利用を始める
- Instagramのブランドコンテンツについて



